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旧バージョンの辞書を使用する

旧バージョンの辞書をATOK X3 for Linuxで利用できるようにコンバートします。
辞書のコンバートができるのは、旧バージョンのATOK(ATOK for Linux、ATOK X for Linux)のユーザー辞書と、辞書ユーティリティで作成した辞書です。標準辞書など製品に添付されていた辞書はコンバートできません

ここでは、旧バージョンのユーザー辞書を使用する方法について説明します。

■操作方法

■操作

[1]旧バージョンのユーザー辞書をコンバートする

  1. 日本語を使用できるターミナルで次のコマンドを実行します。

    $ /opt/atokx3/bin/atokx3diccvttool
             -o <変換元辞書ファイル名> -n <変換先辞書ファイル名>

    オプションを指定して変換先の辞書タイトルや辞書説明などを指定することもできます。

    各引数については、「コマンドリファレンス」をご覧ください。

続いて、コンバートした辞書を変換に使用できるように設定します。

[2]コンバートした辞書を変換に使用できるように設定する

  1. ATOK X3 for Linuxを使用するユーザーで、OSにログインします。
  2. 手順[1]でコンバートした辞書を次の場所にコピーまたは移動します。

    $HOME*1/.iiim/le/atokx3/users/<ユーザー名>/

    *1 $HOMEは、各ユーザーのホームディレクトリです。
     [例]ユーザー名が「taro」ホームディレクトリが「/home/taro」の場合
           /home/taro/.iiim/le/atokx3/users/taro/

  3. コンバートした辞書の所有者がログインしているユーザーになっていない場合は所有者を変更します。
  4. Ctrl+スペースキーまたは半角/全角キーを押して、ATOKをオンにします。

    ATOKパレットのインジケータが赤く点灯します。

  5. ATOKプロパティを起動します。
  6. [辞書・学習]シートを選択し、[学習]の [詳細設定] をクリックします。

    [学習・登録詳細設定]ダイアログボックスが表示されます。

  7. [ユーザー辞書設定]の[ユーザー辞書]にコンバートした辞書ファイル名を設定します。
  8. [OK] をクリックします。

    [辞書・学習]シートに戻ります。

  9. [OK] をクリックします。

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■コマンドリファレンス

/opt/atokx3/bin/atokx3diccvttool
         -o <変換元辞書ファイル名> -n <変換先辞書ファイル名>
         [ -ts <変換先辞書タイトルの文字列> | -tf <変換先辞書タイトルの記述ファイル名> ]
         [ -gs <変換先辞書説明の文字列> | -gf <変換先辞書説明の記述ファイル名> ]

-o <変換元辞書ファイル名>
旧バージョンのユーザー辞書のファイル名を絶対パスまたは相対パスで指定します。(省略不可)
旧バージョンのユーザー辞書はそれぞれ次の場所にあります。
  • ATOK for Linuxの場合
    /var/opt/atokx2/users/<ユーザー名>/
  • ATOK X for Linuxの場合
    /var/locale/ja/atokserver/users/<ユーザー名>/
-n <変換先辞書ファイル名>
ATOK X3 for Linuxのユーザー辞書のファイル名を任意の絶対パスまたは相対パスで指定します。(省略不可)
-ts <変換先辞書タイトルの文字列>
変換先辞書の辞書タイトルの文字列を全角32文字以内、半角64文字以内で指定します。(省略可)

※-tf オプションと同時指定はできません。

※-ts、-tf 両方を省略した場合は、変換元辞書の辞書タイトルと同じになります。

-tf <変換先辞書タイトルの記述ファイル名>
変換先辞書の辞書タイトルを記述したテキストファイルのファイル名を絶対パスまたは相対パスで指定します。(省略可)
ファイルの文字コードは UTF-8 のみ有効です。

※-ts オプションと同時指定はできません。

※-ts、-tf 両方を省略した場合は、変換元辞書の辞書タイトルと同じになります。

-gs <変換先辞書説明の文字列>
変換先辞書の辞書説明の文字列を256文字以内で指定します。(省略可)
変換元辞書がユーザー辞書の場合のみこの指定が有効になります。

※-gf オプションと同時指定はできません。

※-gs、-gf 両方を省略した場合には、変換元辞書の辞書説明と同じになります。

-gf <変換先辞書説明の記述ファイル名>
変換先辞書の辞書説明を記述したテキストファイルのファイル名を絶対パスまたは相対パスで指定します。(省略可)
変換元辞書がユーザー辞書の場合のみこの指定が有効になります。
ファイルの文字コードは UTF-8 のみ有効です。

※-gs オプションと同時指定はできません。

※-gs、-gf 両方を省略した場合には、変換元辞書の辞書説明と同じになります。

-h
ヘルプを表示します。

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